【劇】 ~ボクは、十二単に恋をする~
劇場前には花がたくさん。何といっても主演はタカラヅカのトップスターだった紫吹淳さん。さぞや客席は・・・と思ったけど、楽前だったからか、ポツポツ空席がある。
(しかも、楽日のチケットもロビーで売っていた。)
お話の舞台は現代。帝(みかど)銀行の頭取の次男・光の恋の遍歴物語。
登場人物は、光の妻が葵、息子が夕霧、父である頭取が桐壺(何と「もーにん、もーにんもーにん」の岸田智史。懐かしい。)で継母が藤壺、兄が朱雀。銀行の同僚で悪友には頭中将や惟光がいて、取り巻く女性達は、銀行のOLが夕顔、空蝉、花散里、取引先の藤原商事OLの朧月夜、行きつけのバー「御息所」のママが六条さん、チーママが朝顔で、須磨支店から転属になったのは明石さん。さらには、掃除のおばさんが末摘花で、紫はセーラー服姿・・・とまあ、いろいろ出てくる割には微妙に源氏物語を下敷きにしていてキャラが立っているので判りやすい。(休憩時間中に、慌ててwikiで確認したのはナイショである。)
あの頃は「名前を教える」ってのがOKのサインだった(時代が違う?)のだろうか、「メアド教えて」っていう台詞が、ああ、そうか・・・という感じ。今も昔も変わらないんですねぇ。
ミュージカル仕立てで、場面場面では大黒摩季の曲が歌われ(ときには踊られ)るのだが、大黒摩季のキーって低いのかなぁ、ちょっと聞きづらい感じで、歌詞を知らないオイラには「何故、この場面でその歌が歌われるのか・・・ってのが判らなくて、もったいなかった。
主演の紫吹淳。最初は女子プロのリングコスチュームのような衣装が気になって入り込めなかったのだけど、途中からは彼女が女性であることなんか忘れて・・・と宝塚を見たときと同じ。女性を口説くときのキザな台詞も全く違和感がなく。
年齢も感じさせず、「若い男」の色気タップリ。人気の理由もわかります。カーテンコールの最後で「ありがとうございました。」と、地声(素の声?)を出したら、まぁ、何て可愛いんでしょう。
カーテンコールでは、キャスト・観客一緒になって「ら・ら・ら・・・」の大合唱。最後のラララのリフレインではみんなが両手を上に上げて左右に揺らす・・・、まるでカチャーシーのようでした。
休憩10分とカーテンコール入れて2時間45分、タップリと楽しめました。
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