蔵元巡り弾丸ツアー
この日曜日、三宮の居酒屋「茶わん」と寿司屋「あおやま」共催の蔵元ツアーに参加しました。
朝、7時前に中央区役所前出発。この時点で、知ってる人は茶わん・四本さんとあおやま・青山さんだけ。
というのも、7時スタートの5時間乗車・・・という強行軍のため、どちらかというと年輩のあおやまのお客さんが少なめで、若い茶わんのお客さんが多くなったってことらしい。
バス一台貸切、総勢50名の大イベント。おいら、申し込みが遅かったので「補助椅子なら・・・」ってことだったんだけど、遅刻して「新幹線で追いかけます」って人がいたので、最後列に座ることができました。
遠足でも何でも、一番後ろの席ってヤンチャが多いですよね。案の定、このバスでも動き出して10分後には早速乾杯。
目指すは山口県岩国市。この商売で言うのも恥ずかしいけど距離感がなくて・・・。300km以上もあるのね。ゲレンデに行くのと同じじゃん。途中2回のトイレ休憩を挟んで、最初の訪問蔵『雁木』の八百新酒造に着いたのが丁度お昼。
昔のお殿様の屋敷を利用したという蔵は趣がありましたね。雁木とは、川の船着場のことだそうな。雪国の雁木と形状は同じ。物流拠点に蔵があったので名づけられた銘柄とか。
小さな蔵で10キロ単位で洗米・吸水・脱水をさせて、と、こだわりの酒造りの説明を受ける。脱水は普通の洗濯機を使っていた。
近くの川に堰ができて、地下水が使えなくなり100km先からタンクで水を運んできているとか。ちょいとばかり、耳が痛いですわ。
季節的に丁度、仕込みの真っ最中。酵母が頑張ってました。ポコっ、ポコッっていう音も聞こえましたよ。
試飲タイムには、発泡酒を威勢よく開けて下さったほか(実は「いけない見本」)、四合瓶で5250円の鶺鴒(せきれい)というお酒(精米歩合40%の純米大吟醸)、そして、季節のあらばしりを飲ませていただきました。鶺鴒は絞ったばかりで、まだラベルも貼られていない(当然、まだ売り物でない)状態でしたが、やはりスッと入ってきました、おいしゅうございました。
あらばしりと発泡酒を買いました。
続いて、バスで数分の『五橋』酒井酒造。
こちらでも酒造りの現場を見せていただきました。特に3500リットルの杉の桶が圧巻。それまでの琺瑯のタンクでは画一的な味しかできない、と感じた蔵人さんたちがチャレンジしたそうな。
最初は、杉の木のアクが強くて、それを抜くのにかなりご苦労されたとのことでしたわ。
こちらでは、純米吟醸と発泡酒を購入。
なんやかやで、ふた蔵見終わって、昼食は3時半から・・・。岩国出身の女流作家・宇野千代さんの「おはん」にも出てくる(らしい)「半月庵」で頂きました。雁木・五橋の蔵人さんも参加してくださり、もちろんお酒もタップリ。
ちなみに、写真の左側の四角いお寿司は「岩国寿司」。ちらし寿司の押し寿司で、岩国の名物だそうな。
この宿から歩いて2,3分のところには、有名な錦帯橋。『五橋』の名前も、この錦帯橋から取られています。
かくして、岩国まで遠征して、錦帯橋以外に、観光らしい観光もせず(笑)、18時前に岩国発、帰りも5時間ほど23時前に三宮に到着しました。往復10時間、現地6時間の弾丸ツアー。知ってる人がひとりもいない中での参加。共通の話題は唯一『酒』でしたが、いろいろな出会いもあり、とても楽しく充実した一日でした。
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この度は遠路はるばるお越しくださいましてありがとうございました。今後も喜んでいただけるお酒を醸していきますのでご愛顧のほどよろしくお願い致します。
投稿: 蔵人ミスター | 2013.02.20 07:42
雁木さん、お世話になりました!
あらばしりは、来週のゲレンデで楽しませていただきます!
投稿: ぴな | 2013.02.21 01:07