【読】 塩の街 (有川浩)
有川浩のデビュー作です。おいらが読んだのはハードカバーですが、この作品、まずは「大賞応募」→「文庫」→「ハードカバー」と普通とは違う経路をたどったのだそうな。
近未来、謎の隕石?が世界中に降り注ぐ。それ以来、生身の人間が「塩化」してしまう現象(病気)が生じ始めた。
塩化・・・、つまり身体が塩の結晶になる。荒唐無稽な設定ですよね・・・。
自衛隊の戦闘機乗りの秋庭と、塩化で両親を失くした高校生の真奈が様々な出会いをしながら、心を通い合わせていくラブストーリーでもあり、塩の結晶に立ち向かうSFものでもあり・・・。
図書館戦争を読んだ後に読むと、秋庭は堂上に、真奈は郁にかぶってくるし、入江は玄田(無茶をする)と小牧(軽いタッチで真実を突く)と手塚(とにかく優秀)を足した感じに思えてくる。
プロローグにあたる谷田部遼一とのお話で、塩化して亡くなった遼一の幼なじみを「海月」として「みつき」と読ませていたが、ルビがふってあるのは最初だけで、あとはずっと「海月」。どうしても「くらげ」としか読めなくて、いい話なのになかなか入り込めなかったのは私です。
この本は後書きを読むと、応募→文庫→ハードカバーと変わる度に、設定やら表現やらが変えたり、変えられたりしたことが書かれている。
9連続有川浩は、予約した本がここで途切れたので、一旦お休みですわ。
« 本日の手作り弁当(6/19) | トップページ | 本日の手作り弁当(6/26) »
コメント