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2013年11月の記事

2013.11.30

【劇】 普天間 (青年劇場)

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タイトルで判るとおり、沖縄の普天間飛行場がテーマの社会派の芝居。坂手洋二さんの脚本である。
神戸演劇鑑賞会11月例会での公演。所属するサークルが『運営サークル(運サ)』担当だったため、8月の終わりから準備に取りかかる。

単に、座席シールを作って、当日の受付をやって・・・、に留まらず、脚本を読み、劇団代表の講演を聴き、現地(沖縄!)に趣き・・・、と作品の理解を深めるとともに、会員獲得のための活動の報告を行う・・・といった集まりを、事前に6回ほど。さらに、3日間の公演は何かしらのお手伝いやら、手が空いていれば、2度、3度と観劇可能で、終わった後の劇団関係者との交流会、さらには、反省会、打ち上げ・・・と10回以上、脚を運びました。
IOH以外で、ここまで深く関わったお芝居ってないなぁ。

芝居は、まず、沖国大へのヘリ墜落事故を証言と音で生々しく再現する。この時点で膨大な情報量、ダメな人はここで脱落しちゃう。
で、その7年後、軍に雇用されていた主人公が、軽トラでサンドイッチショップを始めるところから、お話が始まる。様々な形で沖縄の米軍基地やかつての沖縄戦に関わる人々が登場。基地問題に対するメッセージを出しつつも、いろいろな立場の人がいることを描き、さらに、それを受け入れて明るく生きている強いウチナーの姿が希望を感じさせる終わり方。

脚本を文字で読むと、脳みそがパンパンになってしまうが、生身の役者の口からセリフとして出てくると、ウチナーグチの意味が正確には判らなくても、次から次へと先に進んでいく。(ちょっと、遊眠社に似てるかも)
そんな作りかな。
音響のK氏は昔から懇意にして頂いている芝居仲間の先輩。ヘリの音を作る苦労や、案展示の音楽の工夫などを事前に伺っていたので、より、深い思いで観劇することができた。
(「普天間」(青年劇場) 神戸文化ホール中ホール 観劇日 2013年11月14,15,16日 神戸演鑑例会)

2013.11.29

【読】 植物図鑑 (有川浩)

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「料理人季蔵 捕物控」の合間に、これまた、いつ予約したか思い出せない有川浩の順番が回ってきた。

これが、花を愛でるのではなく、野草を食べるお話。
奇しくも、直前に読んでいた季蔵8巻「おとぎ菓子」の第三話『あけぼの薬膳』が野草を料理するというもの。なずな、ツクシ、アザミ、蕗の薹・・・。偶然にもお話がかぶりましたわ。

話を戻すと、「植物図鑑」は自衛隊シリーズ、図書館戦争シリーズの後の2009年の作品。

平凡な?OL・さやかは、ある冬の夜、マンションの前で行き倒れている男・イツキを拾う。(いや、ホントに拾うんですわ。) 
ひと晩の宿を貸すだけのはずが、翌朝彼が作った朝飯に胃袋をつかまれ、さやかは、イツキに料理、洗濯等家事全般を分担することを条件に同居することにする。(そういう関係は、一切無しね。)
そして春になった週末、イツキはさやかを「狩り」(野草摘み)に誘い、摘んできた野草を見事な料理にしたてる。

植物なんぞ興味の無かったさやかは、図鑑を買い、イツキとの狩りを楽しみにするようになったが、イツキの素性も知らず季節は巡り、ある日突然、イツキは姿を消す・・・。

いやぁ、ラブコメなんですが、料理がうまそうですよ。ちょっとしたひと手間で、道ばたの草が食えるんだから。

仙台にいたときには、蕗を摘んできて「ばっけ味噌」(蕗味噌を東北ではそう呼ぶ)を作ったし、東京にいた頃は、社宅の夏みかんでマーマレードを作って、スキー仲間や実家にふるまってたから、こういうのって、ぐっときちゃいますわ。

縦走だ何だで、サボっていた料理を作りたくなったし、もう少し若かったら、こんな恋愛をしたい! って思ったに違いない。
# にしても、有川浩、ハズレがないな・・・。


2013.11.28

全縦翌日に献血(89回目)(2013.11.24)

神戸の秋の風物詩・六甲全山縦走大会。六甲の山の中を夜明け前から歩き出し、一日かけて56km歩くというもの。これに参加して56km・13時間かけて山道を歩いた翌日、「いったい、この苦行は肉体にどんな変化をもたらしたのだろう。」と興味が湧いた。 前回の献血から4ヶ月経っており、いつでも献血可能な状態だったこともあり、また、当日の体調も悪くなかったので、「実験クン」になることにした。 【献血ルームへ】 どこのルームで献血しようか。岡山県か徳島県のルームにでも行こうか、とも思ったのだが、さすがに56キロ歩いた翌日だと、わざわざ行っても、観光までしてくる元気もないし、そもそも洗濯だ、何だで家を出たのが午後になってしまったので、一番手頃な三宮駅前のMINT神戸の献血ルームにした。 このルーム、通勤経路上にあって、定時退社したときなど呼び込みにあたるのだけど、定期的に献血しており[献血可能期間」が極端に少ないオイラは通り過ぎるだけでした。 エレベータで15階に上がると、エレベータの真ん前のソファに若い女性が数人座っている。 実は、このフロア、不妊治療専門の産婦人科とアデランスが入っている。献血ルーム入り口の写真を撮るときも普段以上に気を使いました。 「MINT神戸15ルーム」という、そのまんなの名前。 Dsc08638 【受付】 献血カードを渡し、住所、氏名、生年月日の確認。身長体重を問われたので「体重は66キロ(前回登録は67キロ)です。」と言ったら、受付のおねーさん、ニコッと笑って「大きいですよね。」。はい、そのとおり。 睡眠時間、昼食時刻を訊かれた後、手元のチラシで、海外旅行関係、HIV検査関係の確認。 その後、YES-NOを受付の向かい側にあるタッチパネルで回答して印刷。受付に戻す。 窓の外、には三宮の街が、っつうか、おいらのオフィスが見える・・・(汗)。 Dsc08640 【問診】 ここの飲み物はベンディング・マシーンで飲み放題。いつもどおり「温かいコーンスープ」を呑もうとボタンを押した瞬間に問診の部屋に呼ばれた。 返事はするものの、スープが出来上がるまで間が空き、カップを持って、さてどうしたものかとオタオタしてたら「カップもどうぞ。」とのことで、カップを持って問診室へ。 年配or若いお医者さんが多いけど、ここの(今日の?)先生はおいらよりちょい上くらいの現役バリバリ。 血圧も問診も異常なしで「では、今日も400mlお願いします。」 成分献血にすれば回数もこなせるし、受け入れ側にとってもありがたいだろうとは思うんだけど、何となく全血を選んでしまう。 【検査】 スープを飲みながら待つこと数分。検査に呼ばれる。ブースは4つ。「1番へどうぞ」と呼び出されたのだが、どこが1番なのかが表示が見つからない。まあ、どちらかの端だろうし、常識的には入口に近い方が1だとは思うのだけど・・・。 両腕を見せて、いつも通り、本採血は右から、検査は左から。 採血して、針先から紙の上に1滴。キレイに盛り上がる。これで比重でも見てるのか?と思ったら、プレパラートに移して小さな検査機械に。残りの血は試験管に入れて大きな機械に。 これ、何を見てるんだろう。小さな方は多分比重なんだけど、大きい方は何かな。尋ねたかったけど、看護婦さんにそれをさせないオーラが出ていたので断念。 Dsc08639 【採血】 採血までは、もう一杯飲み物を飲む時間があった。ホットカフェオレを呑みながら、新聞に目を通す。前日の縦走のことが出てないかな、と捜したが、神戸新聞には全く報じられていなかった。やっぱ、知る人ぞ知るなのかなぁ・・・。 5分ほどで呼ばれた。一番手前の採血ベッド。採血室全体が見渡せる。20ほどのベッドだが、膝掛けをしている人(=たぶん成分献血)が半分以上。 担当の看護婦さんは30代半ばくらいだろうか。ヨードアレルギーについてちょいと質問したら、話がはずんじゃいました。 Dsc08647 【採血終了】 いろいろお話ししていたら、あっという間でした。目の前のテレビ画面でいけば、CMの間に終わったイメージだろうか。 針の処理を終わり、いつもの注意書きを渡され「しばらくここでお読み下さいね。」と言われ、しばらくしたら、首からタイマーをぶら下げられて(13分がセットされていたようでした)、「待合室で水分をとって休んで下さいね。」。 まずはアイスクリーム。ケースから好きなものをひとつ・・・ということなのだけど、カップ系の○ーゲンダッツとか、ブルー○-ルはなくて、チョコモナカやあずきバーの類。お菓子も飴が主体で、時折、クッキー、おせんべいが補充される感じ。ま、これが目的では無いですから、ないですから、ナイデスカラ・・・・。 Dsc08644 【処遇品】 献血ルームとしてのお土産はなし。 しかし、ライオンズクラブから、ということで、お風呂洗いスポンジが2個とカップラーメンがひとつ。これから街へ栗だそう、というタイミングでは、ちょいと荷物だけど、いつも通り、ありがたく頂きます。  Dsc08653 ってことで、「お時間、大丈夫ですか?」とは言われたけど、採血後の休憩も合わせて40分ほどの滞在、外はすっかり暮色が濃くなっていました。

2013.11.27

本日の手作り弁当(11/27)

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肉野菜炒め、厚揚げと大根の煮物、鶏レバーのしぐれ煮、くぎ煮の卵焼き、白菜の自家製塩麹漬け、菜飯。

7月30日→9月30日→11月27日と、ここのところ2ヶ月に1度の弁当づくりである。野菜が高かった夏、それよりも朝、「あまちゃん」を見てると弁当づくりの時間がない・・・、なんてことも理由でしたが、この2ヶ月は、多分、つねさの「日替わりランチ」のせいだと思いますわ。

有川浩の「植物図鑑」を読んでいたら、イツキが、そこらの「雑草(「という名前の草はない」by昭和天皇)でうまそうな料理を作るシーンが半分以上。久しぶりに作りたくなった。

近所のスーパーは閉店間際よりも19時過ぎの方が「お努め品」た多いんですな。

和牛切り落としのパック、野菜炒めミックス(キャベツ、ニラ、にんじん、玉ねぎ、もやし」が半額~3割引。油を使わずに蒸し焼き。味付けは塩と味覇。

厚揚げ98円と小さくカットされた大根50円をめんつゆで煮る。大根が柔らかくなるよう久しぶりに圧力鍋使用。

鶏レバー(半額)を丁寧に血をとり除いて、冷蔵庫に残っていたショウガの薄切りと煮る。酒、みりん、砂糖、醤油。蓋をして煮たてて、5分ほど。下ゆでをするレシピもあるが、おいらは下ゆでもアク取りもなし。火が通ったら蓋をあけて、焦げ付かないように揺らしながら煮詰める。堅めに仕上がるが、おいらはその方が好き。

何回か実家にお裾分けしたくぎ煮だが、まだ、最後に作った、ちょいと大きめのヤツはたっぷりある。

自家製塩麹もずーーっと冷蔵庫で出番を待っていた。白菜の堅いところを適当に刻んで塩麹をまぶし、鷹の爪2本分を輪切りにして常温でひと晩。さっぱりと美味しくできました。メニュー偽装も何もない「白菜の自家製『自家製塩麹』漬け」ですわ。

大根の葉っぱのところが3センチほどついていたので、刻んで昆布茶をまぐしてひと晩。炊きあがったご飯に混ぜた菜飯。

イツキには勝てないが、そこそこうまく安く手際よくできたと自画自賛。

2013.11.26

2013 KOBE 六甲全山縦走大会 完走!

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23日、秋晴れの下、六甲全山縦走大会(全縦)に参加、無事56キロを完走。(走っちゃいけないので『完歩』が正しいのだろうけど、そもそも大会名も『縦走』だし。)

練習に付き合ってくださった皆様、いろいろとアドバイスを下さった皆様、用具や参考図書等を貸してくださった皆様、そして応援して下さった皆様、いろんな方に支えられての完走。この場を借りて深く深く感謝。

22日夜 晩ごはんはおにぎり1個とお餅2個を雑煮風に。なんちゃって「カーボローディング」。
夜8時半に布団に入り、とにかく暗くして、ココロ静かに仮眠。6時間うつらうつらして、23日2時半起床。

まずは食事。お餅の磯辺巻きを3個とおにぎりひとつ。VAAMを飲んで食事完了。
膝、足首など心配なところにテーピング代わりにシップを貼って、サポーターを巻き、あとりえSの吉田さんからお借りしたシャツ、パンツを重ね着。準備ができたら、ストレッチ。
ほどなく3時半、つねさの安岐さんのお友達のタクシーが迎えに来てくれる。須磨浦公園へ。

公園到着23日午前4時。既に列は敦盛橋のちょっと上まで100m程できている。前のグループの一人が受付まで見に行って「500人くらい並んでる。」ってことでした。

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ストレッチしたり、おにぎり食べたりしながらスタートを待つ。
5時丁度受付開始、おいらは5時12分スタート。長い長い一日の始まり。

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まだ暗い中、東の空が赤くなるのを眺めつつ黙々と歩く。
須磨浦公園の中の階段は結構きついが、行列ができていて、ゆっくりのペースでなのがありがたい。旗振山到着5:37。汗ばんできたので、ウィンドブレーカー代わりのゴア合羽と厚手の上着を脱いで、先を目指す。

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下見の時には山頂まで行った鉄拐山も、巻道を廻り、おらが茶屋も通らずに高倉台へ降りる。かなり楽。
団地の中にも早朝からボランティアさんが「お静かに」のプラカードを持って誘導している。
栂尾山に登る通称「400階段」。一気に上るとかなりしんどいが、列がつながっているので丁度いいペース。「渋滞」と言うほどのイライラ感はない。

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大分明るくなってきた横尾山。ほとんどの写真は歩きながらなので、暗いうちはぶれちゃってるのが多い。

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須磨アルプス前で日の出。山でご来光を仰ぐなんて、ゲレンデを除けば(いや、ゲレンデではこんな早い時間に起きてないか)、20数年前の富士登山以来ではないかしら。

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馬の背は数珠繋ぎ。それでも渋滞というほどではなく、写真を1,2枚撮っていると、列が進む、という感じ。
ちなみに、写真に何人か(実際は3人)見える黄緑色のウィンドブレーカーの方々はボランティアさん。暗いうちから、ここまで登ってきて誘導してくださっている。頭が下がる。

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朝日を浴びながら今日最初の難所を歩く。

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無事「馬の背」を歩き、妙法寺小学校で、この日初めて(で、結果的には最後の)トイレをお借りする。7:29。
下見のときに、ペースが判らずスタスタ歩いて、死にそうになった高取山の登りも、流れに乗って、30分ほどのゆっくりしたペースで難なく登頂、7:59通過。
普段の朝は、神戸名物・毎日登山のおじさんたちがビールを飲んでいる茶屋も、本日は縦走仕様。
「バナナ一本50円」の看板が立ち、下見の時にはいなかった若い売り子さんが営業中。

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高取山を下り、丸山の街の中を苦労して歩く。結構、原付を飛ばす人が多い。住んでる人は毎日大変だろうな、この坂は。
鵯越(ひよどりごえ)駅を8:46に通過。鈴蘭台処理場の脇を抜け、菊水山への登り口。「苦しみに堪えるのもあなたの人生ですぞ」の看板。そのとおりなんだけど、『堪える』じゃなくて、『耐える』が正しいと思う。
前半の踏ん張りどころ、菊水山の登り。気づくと、頭の中で「1、2、3、4・・・」。リズムを取るのではなく、何故か歩数を数えるように。100まで行くとゼロに戻ってるので、結局、何歩なのか判らないが・・・。

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最初のチェックポイント菊水山についたのが9:45。既に4時間半歩いているのだが、特に疲れはなし。
山頂に携帯用のアンテナが設置されているよしみか、docomoのおじさん、おねーさんがゴミ箱を設置して、キットカットと、縦走路でdocomoの電波が入る地点の地図を配っている。
下見では、ここで靴・靴下を脱いで、30分ほど休んだのだが、今日は立ったままで、おにぎりを一個お腹に入れ、10分の休憩で出発。

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天王吊橋通過10:21。下の有馬街道は、紅葉シーズン、晴天の祝日ということもあってか渋滞。

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大龍寺に降りてきたのが11:08。名物の豚汁1杯200円。眺めるだけにしておく。
ここには、サポート隊が何組か来ていた。大会事務局から斡旋されたホテルに泊まると、ここで昼食を渡されることになってるのだが、歩くペースによってはここじゃ困るよなぁ。

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大龍寺から市が原にかけては紅葉がきれい。愛でつつ、歩きながら最後のおにぎりをぱくつく。さっきの豚汁と一緒に食べればよかったかも・・・という気持ちと一緒に飲み込む。

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市が原到着11:20。ひと月半前の下見のときは13時過ぎだったせいか、もっと川原に人がいた気がする。

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摩耶山への登り口。スタートから既に6時間以上、菊水山での10分間の休憩(しかも、立ったまま)で歩いてきてしまったのが失敗だった。

ただでさえキツイ稲妻坂、天狗道で、脚、特に、太ももの前側が悲鳴を上げ始める。筋肉が疲れてしまって刺すような痛み、このままだと攣っちゃう・・・?  
登山道の脇に立ち止まり、リュックから吉田さんからお借りした「お助けポーチ」を取り出し、電解質フィルム「エンライテン」を口の中に含み、1分ほど様子を見る。酸っぱくないみやこ昆布がすっと舌の下で解けていく感じ。

この後は、ストック2本で体を支えて持ち上げるようにして岩をよじ登っていく。4,5分歩いては一旦立ちどまって、後ろの人をやり過ごし、再び歩き出す、といったペースで摩耶山山頂を目指す。

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2つ目のチェックポイント、摩耶山の掬星台(きくせいだい)到着は12:50。
かなりゆっくり登ったつもりだったが、それでも下見のとき(2時間52分)よりも1時間以上早いペースで登ったことになる。そりゃ、脚も悲鳴を上げるわなぁ。完全にオーバーペース。

ここで、この日初めて腰を下ろし休憩。毎年恒例のホットレモンのサービスを頂く。温かくて、甘くて、酸っぱくて・・・。嬉しいなぁ、美味しいなぁ。「ホッとするからホットレモン」とガラにもないオヤジギャグ。
お代わりをして、空のペットボトルにも入れて貰い、30分ほど休憩。そうこうするうちに、太ももはかなり落ち着いてきた。

ベンチの隣には大学生らしき男の子。タイツの上から、痛み止めのスプレーを大量に膝に吹き付けている。顔は苦痛にゆがんでいる。明らかに膝をやっちゃった風。「いってーーよぉ、いってーよぉ」とうめいている。知り合いなら絶対に「よく頑張った、ここからバスで帰ろう。」って言ったと思うんだけど、さて、彼はその後どうなったんだろう。

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そうこうするうちに、おいらは紅葉を見る余裕も出てきた。
13:15過ぎに掬星台、スタート。あれだけ人がいるのに、タイミングが悪く、アゴニー坂は一人旅。

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アゴニー坂を下り、丁字ケ辻を目指す。
下見の時には縦走マップにある「三国池・三国岩経由」を歩いたが、今回は、標識を見ながら、サウスロード経由で歩いた。後で地図を見ると距離は長いが等高線沿い。途中からボードウォークを歩けることもあって快適。

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実は,この週の初めに六甲は雪が降った。そのせいか、ぬかるみ道もあった。当然歩きにくいが、2週間前の1回目の大会は、道中、ずっとこんな感じだったんだろうなぁ。

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丁字ヶ辻を抜ける。ここは、いつ来ても(っても2回目だけど)下からの車のタイヤがゴム臭い。
記念碑台までは車道を歩く。六甲山郵便局前では、「ゴールしたら温まってください」とお巡りさんが入浴剤を下さった。

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そして、有名な郵便局さんの甘酒の振る舞い。温かくて、濃くて、美味しかったですわ。生き返りましたねぇ。

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摩耶山の登りであんなに辛い思いをしたのが嘘のよう。景色を見るゆとりすらありました。この頃は「あまちゃんのテーマ」が頭の中でグルグル回っていたかな。何でだろう?

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下見の時には道を間違えてオルゴールミュージアムの方に上がってしまい、通ることのなかった登六庵。カレーが有名らしいが、もちろん、この日はスルー。

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ゴルフ場の中、ボールの直撃を防ぐためフェンスで囲まれた道を歩く。
この神戸ゴルフ倶楽部は1903年、イギリス人貿易商A.H.グルームによって造られた日本最初のゴルフ場。(これ、神戸学検定に出ます。)

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みよし観音。下見の時には、道に迷って折れていたココロを優しく癒してくれた観音様。今日はあっという間についた。この後の道中の無事を祈る。

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六甲ガーデンテラス。下見の時には記念碑台から45分かかったのに、この日は23分と半分の時間。
事前に送られてくるパンフレット「神戸のエスプリ」や「六甲全山縦走マップ」では、このガーデンテラスが「最後の決断の場所」と書かれている。公共交通機関で下山できる最後のポイントになる(有馬に降りるロープウェイが使える)のだ。
ずいぶん脅かされていたが、この日は快調そのもの。見晴らしから景色を見る余裕さえあって、休憩も取らず、先へ急ぐ。
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この先、下見の時には山道を歩いたけど、今日は車道。上り下りはないけど距離的には長い。
また、かなりの人のブログに「疲れの出てきた後半にアスファルトの道は脚にくる」と書いてあったが、きっと重い登山靴を履いている人なのだと思う。おいらの靴は街中もしばしば歩いているので問題なし。
できるだけ吹き溜まっている枯葉の上を歩くようにしていた。多分、そのほうが膝に優しいはず。

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ちゃっかりと豚汁を売ってるクルマ発見。おいらが見ている間には利用する登山者はいないようだったが。。。
ちなみに、この頃は、「つねさ第2応援歌」1番がひたすら頭の中でリフレイン。

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六甲最高峰931mは縦走ルートからはずれるのでパスする。40キロ歩いてきた脚には、このちょっと、ほんの2,3分の登りがないのがありがたい。その分、道路からの景色を楽しむ。

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一軒茶屋到着。昨年11月、芦屋川から有馬温泉に単独行したとき、立ち寄った茶屋に「全山縦走」のバッチが売ってた。当時はピンとこなかったけど、今なら欲しいだろうな。でも、今日はスルー。

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最後のチェックポイント一軒茶屋、15:35。779人目の通過だそうな。500番くらいからのスタートとすれば、かなりの人数に追い越されていることになる。ま、完走目的の、走っちゃいけない大会なので、順位なんてものは気にしない。

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下見の時には登った鉢巻山は、トンネルを通過。あっという間。

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東六甲分岐到着は15:52。下見の時は見落としそうになった山道の入口、今日はテントが張られ、ボランティアさんが数名。

ここから先、宝塚・塩尾寺までは本当に山の中を歩くため、リタイヤできる(=何とかタクシーが呼べる)ポイントが無く、真の最後の決断の場所だが、体調もすこぶるいいし、、まだ、明るいし、何のためらいも無く通過。宝塚まであと12キロ。

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暗くなり始める宝塚への下り。ボランティアさんが要所要所で照明を用意してくれている。

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暗闇をヘッドライトとともに歩く。ときおりボランティアさんが声をかけてくれる。最終赤鬼通過までずっとここにいるんですよねぇ。ありがたいことです・・・、「お疲れ様! 頑張って!!」の声に「ありがとうございます。」と応えたら年配のボランティアさんから「ニッコニコしてるね。」とさらに声をかけられた。だって、嬉しいし、楽しいんだもん。

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ヘッドライトの灯りを頼りに歩くこと45分ほどで塩尾寺到着。17:55。

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大阪方面?の夜景がきれいでした。最後の最後までストックを使いながら、急な車道をいいペースで降りていく。この辺では、もう何も考えてなかったかなぁ。カッコ良く言えば「無心」かな。

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宝塚到着・・・、と思ったらゴールの前に最後の難関・階段が待ってた。駆け上るとまではいかないが、足取り軽く登っていく。

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そして18:26、ゴール!!
須磨浦公園を歩き始めてから13時間14分。14~5時間で歩ければ、と思っていたので、自分的にはでき過ぎ。何よりも、膝、足首等の関節の痛みが出ず、用意していた痛み止めの出番がなかったのがありがたかった。

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宝塚温泉で汗を流し、運動後のストレッチ。阪急宝塚駅前では、地元宝塚のボランティアさん、甲子園大学の学生さんが拍手で迎えて下さり、豚汁などを振る舞って下さる。
兵庫県のマスコットキャラ「はばタン」とのツーショット。

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準備段階では不安だらけだったけど、いざゴールしてみると、楽しさだけが残っている。
人生最長の56キロを完走し、「やればできる!」という自信が出てきたのはありがたいこと。
当選通知からの2ヶ月ほど、久しぶりにドキドキワクワクできたなぁ。

家を出てから帰るまで、トータルの歩数は69、398歩、よく頑張った>膝

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2013.11.25

NEW減量日記83

とにかく、今月は17日の神戸マラソン、23日の六甲全山縦走大会出場に向けて体重をおとしておかないといけない。

【2013年11月3日(日)~11月9日(土)】
(週平均67.13kg 18.50%)
66.9kg(20.3%)→67.7kg(19.2%)→66.8kg(18.3%)→66.8kg(17.8%)→67.0kg(17.9%)→?kg(?%)→67.6kg(17.5%)

日曜、金曜、土曜と仙台、埼玉、東京から友人が来て大阪で飲み会。木曜日には非常参集訓練で20キロ歩いたの(翌金曜日は体重を測り忘れ)に67キロ台が安定しちゃってる感じでヤバし。

【2013年11月10日(日)~11月16日(土)】
(週平均66.92kg 17.97%)
?kg(?%)→67.4kg(18.3%)→67.3kg(18.8%)→67.6kg(16.9%)→66.8kg(17.0%)→66.5kg(18.3%)→65.9kg(18.5%)

マラソンの1週間前、週に5日休肝日。やればできる子なのだ、オイラ。で、家では豆腐や納豆で頑張ってみたら少しずつ減って、土曜日には目標の65キロ台。

【2013年11月17日(日)~11月23日(土)】
(週平均66.26kg 17.33%)
67.0kg(18.0%)→66.4kg(16.2%)→66.2kg(18.1%)→66.1kg(17.4%)→66.2kg(17.5%)→65.7kg(17.2%)→66.2kg(16.9%)

が、マラソンの前日はスタミナ切れを起こさないよう、米を取ったらマラソンの朝は67キロ。が、10キロ走るってのはそれなりに凄かったようで、66キロに落ちました。この週も月~金を禁酒して、家で食事に気をつけたら縦走の前日は65.7キロまで落とせました。(前日はまたまた、おにぎり、餅を食ったので縦走当日は66.2キロでしたが。)
ちなみに縦走当日は69398歩。

2013.11.21

【読】 クジラの彼 (有川 浩)

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料理人 季蔵をオトナ借りしていたら、半年前に予約していた有川浩の本がようやく順番が回ってきた。

「自衛隊ラブコメ」というジャンルだそうで、6つの短編全部に自衛隊員が出てくる。
標題作の「クジラの彼」には、潜水艦乗りの冬原春臣が、「有能な彼女」には同じく夏木大和が出てくる。「ファイターパイロットの君」に出てくるのはF-15パイロットの春名光希。

どこかで聞いた名前・・・。そう、冬原、夏木は「海の底」、光希は「空の中」に出てきたのだ。冬原とOLの恋人・聡子の話は例の巨大ザリガニの前の話、夏木と森生望の話は空飛ぶフエイク騒動の後日談である。
どれも、ニヤリとさせるのだが、殆ど、前作の話は出てこないので、この本だけを読んでも愉しめる。(っつうか、読者層は別かも知れない。)

まあ、激甘のラブコメなのだけど、こんなのにホッとする自分はどんだけ飢えてるんだろうねぇ、この他の話に。20年前に読んでれば、もう少し違った人生になっていたかも・・・。残念。
一気に読み終えた一冊。やっぱ、前作を読んだ方10倍楽しめそう

ところで、今頃気づいたが「クジラの彼」の前作「海の底」の主人公二人の名前は夏木大和と冬原春臣。春夏冬とあるのは「秋無い(飽きない)ふたり」の洒落なのだろうか。夏木大和と聞いて、「サインはV」の「立木大和」を思い出したオイラは間違いなく昭和の人間。

2013.11.18

神戸マラソン2013

17日日曜日、神戸マラソンに出てきました。
とは言っても、死んだばーちゃんの遺言でフルマラソンは走れないので、クォーター(10.6km)。
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天気もよく、沿道の声援も終始途切れることなく、気持ちよく1時間のランニングを楽しむことができました。

ちっちゃな子達もハイタッチしてくれました。

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この小父さん、翌朝の新聞に出てました。

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にしても、今回一番驚いたのは、このランナー。この格好でフルマラソンですよ。普通に歩くのも難しそうなのに。

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2万人のランナーに7500人のボランティア。大変スムーズで、全ての関係者に感謝!!

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走ってるところを、同僚がたまたま見つけてくれて、写真を撮って下さいました。
カメラ持って、何してるんだろ>ぢぶん

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2013.11.02

NEW減量日記82

減量するはずの10月でしたが、ふたを開けてみれば、乱高下で、まさかの68キロ肥え連発。六甲縦走の下見をしたけど、その分ジョギングをサボったせいだろうか。週二日の休肝日もキープしてるけどそれだけじゃやせないな。

【2013年9月29日(日)~10月5日(土)】
(週平均67.86kg 18.61%)
67.2kg(18.4%)→67.0kg(18.9%)→66.9kg(18.3%)→68.6kg(18.1%)
→69.0kg(19.1%)→68.7kg(18.7%)→67.6kg(18.8%)
週の前半は休肝日でしたが、10月に入って歓送迎会も続き上昇傾向。

【2013年10月6日(日)~10月12日(土)】
(週平均67.67kg 18.18%)
68.0kg(19.3%)→66.3kg(17.9%)→?kg(?%)→68.1kg(16.9%)
→67.9kg(18.9%)→68.1kg(17.4%)→67.6kg(18.7%)
日曜日にプチ縦走をしたので月曜日は66.3キロと落ちました。でも、休肝日には家出カレーライス、なんていう生活をしていたので、あっという間にリバウンド。

【2013年10月13日(日)~10月19日(土)】
(週平均67.86kg 18.16%)
67.1kg(18.8%)→67.0kg(17.5%)→68.8kg(17.3%)→68.2kg(17.9%)
→68.1kg(18.7%)→67.8kg(18.8%)→68.0kg(18.1%)
この週も日曜日にプチ縦走をしたけど、その足で飲みに行っちゃったし、宴会続きで、週の真ん中を3連休肝日にしてもだめ。

【2013年10月20日(日)~10月26日(土)】
(週平均68.07kg 18.08%)
67.9kg(16.6%)→68.0kg(19.0%)→68.5kg(17.2%)→68.0kg(17.6%)
→68.1kg(19.2%)→67.9kg(18.9%)→?kg(?%)
ここら辺になるとあきらめっぽくなってくる。ほぼ毎日昼、つねさでタップリ食べてるせいもあるのかもしれない。週末は東京出張で実家。

【2013年10月27日(日)~11月2日(土)】
(週平均67.40kg 17.86%)
67.1kg(18.0%)→67.5kg(18.0%)→67.8kg(18.7%)→68.1kg(17.5%)
→67.3kg(17.3%)→67.1kg(18.6%)→66.9kg(16.9%)
前の週の土曜日、カラオケで相当歌ったお陰で低めのスタートだったけど、なぜかまたまた太ってしまう。マラソンまで2週間、六甲縦走まで3週間。2キロは落とさないと、膝への負担が半端ない。ヤバイ。

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