【劇】 普天間 (青年劇場)
タイトルで判るとおり、沖縄の普天間飛行場がテーマの社会派の芝居。坂手洋二さんの脚本である。
神戸演劇鑑賞会11月例会での公演。所属するサークルが『運営サークル(運サ)』担当だったため、8月の終わりから準備に取りかかる。
単に、座席シールを作って、当日の受付をやって・・・、に留まらず、脚本を読み、劇団代表の講演を聴き、現地(沖縄!)に趣き・・・、と作品の理解を深めるとともに、会員獲得のための活動の報告を行う・・・といった集まりを、事前に6回ほど。さらに、3日間の公演は何かしらのお手伝いやら、手が空いていれば、2度、3度と観劇可能で、終わった後の劇団関係者との交流会、さらには、反省会、打ち上げ・・・と10回以上、脚を運びました。
IOH以外で、ここまで深く関わったお芝居ってないなぁ。
芝居は、まず、沖国大へのヘリ墜落事故を証言と音で生々しく再現する。この時点で膨大な情報量、ダメな人はここで脱落しちゃう。
で、その7年後、軍に雇用されていた主人公が、軽トラでサンドイッチショップを始めるところから、お話が始まる。様々な形で沖縄の米軍基地やかつての沖縄戦に関わる人々が登場。基地問題に対するメッセージを出しつつも、いろいろな立場の人がいることを描き、さらに、それを受け入れて明るく生きている強いウチナーの姿が希望を感じさせる終わり方。
脚本を文字で読むと、脳みそがパンパンになってしまうが、生身の役者の口からセリフとして出てくると、ウチナーグチの意味が正確には判らなくても、次から次へと先に進んでいく。(ちょっと、遊眠社に似てるかも)
そんな作りかな。
音響のK氏は昔から懇意にして頂いている芝居仲間の先輩。ヘリの音を作る苦労や、案展示の音楽の工夫などを事前に伺っていたので、より、深い思いで観劇することができた。
(「普天間」(青年劇場) 神戸文化ホール中ホール 観劇日 2013年11月14,15,16日 神戸演鑑例会)
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