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2014.03.26

【劇】 妲妃のお百 (駒塚由衣)

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「だっきのおひゃく」と読みます。妲妃(妲己と書いている場合も)は、中国紀元前・殷時代のお后様で「酒池肉林」でも有名な稀代の悪女。それになぞらえられる、江戸時代の芸者・お百が主人公。(河竹黙阿弥の創作?)

日本中を舞台に、大店から武家まで取り入っては、次々に亭主を殺す・・・という歌舞伎の話そのものではなく、そのお百が江戸でちょっとした悪さ(とはいっても、人殺しにつながるのだが)を働いた・・、という話を、立川談志のために落語(人情噺)に仕立てたのが本作品、1時間20分の大作である。
# 談志本人は、一度高座にかけたものの、前半30分ほどで「勘弁してください」と後半のあらすじを話して高座を降りてしまったとか。それ以来40年?語られることがなかったそうな。

それを、一人芝居の駒塚由衣が演じるわけですわ。
扇子と手ぬぐいを持って高座には上がりますが、そこには座布団は敷かれておらず、一見して落語とは違う。

初日挨拶代わりのマクラがあり、語り部でもある男性の声になった途端、膝を少し開いて話し始める。

それから1時間20分、客席の明かりもつけたまま、
江戸弁の語り部、悪女お百、お手伝いのばーさん、出入りの箱屋(芸者の身の回りをする商売らしい)、元芸者・みのきち、その娘・およし、だるま顔の小悪人、盗賊・重吉、駕籠かき1、駕籠かき2、女郎・・・。登場人物11名。

しかも、例えばお百が、世を忍ぶ仮の姿、芸者屋の「こさん」として優しげにふるまうシーンと、本性を現した「お百」では顔つきも声も違う。
みのきちも、盲目の角付と、目が見えるようになったとき、そして娘を思って幽鬼となった場面では別物・・・。いったい何役演じ分けたのかな。

座布団がない分、横座りでくつろいだり、高座の縁まで来て、二階から覗き込む所作をしたりと、立体的。しかも、落語の「会話のシーンでは、目上が上手から、目下が下手から語りかける」といったお約束も取っ払っており、本は落語でも、芝居として出来上がっていました。

観た人が口々に「怖かった」とは言ってたけど、人を殺めるシーンがあるのだから当たり前。これはマクラでネタバレしている。それよりも、豹変するお百そのものが凄絶(壮絶)でしたわ。ゾクッとする芝居。

本人いわく、落語初めて、築地で生まれ育ったけど江戸弁を話すのも初めて、しかもその初日。大汗をかきつつの好演。終演後の懇親会のビールがおいしそうでした。

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観劇日:2014年3月25日(初日)
小屋: 築地・アトリエ鶏由宇
木戸銭:2500円


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