【劇】 喇叭道中音栗毛 (楽団鹿殺し)
もともと「劇団鹿殺し」という物騒な名前の劇団の、楽団部門がメインになった芝居。
錦糸町から歩いて10分チョッとの倉庫みたいな芝居小屋。何でこんなところ? そう、うるさいのよ・・・。
トランペット2本、トロンボーン、アルトサックス、テナーサックス、大太鼓に小太鼓・・・。なんていうか、もうチン問屋サンの派手なやつと思えばいいのだ。
開演の20分くらい前に舞台両袖に役者さんが入ってきて、メイクやら衣装やら、柔軟体操やら。
60歳独身女性が、40年前に通っていた新宿東口のジャズ喫茶に足を踏み入れ、当時のマスターの孫である現マスターに、昔語りをする趣向。
40年前といえば1970年。70年安保の学園紛争のチョイ後。まあ、今より、いろいろと熱い時代。
ジャズ喫茶に集まってくる、元僧侶だったり、美大生だったり、風俗嬢だったり、女子高生だったり。そんな、夢はあるけど金はない・・・、そんな若者がひょんなことから伊勢に向かって旅をする。その行き先々でのドタバタ音楽劇。
伊勢では、彼らが「教授」と慕う男の、これまた葛藤が・・・。
とにかくゴージャスなチンドン屋さんの風情。楽しいんだけど、いつのまにか身につまされる。「人生は旅って言うけど、旅には目的地がある。目的地がない私は・・・」なんていうセリフには自分が重ね合わされちゃう。
見終わった後、ちょっと寂しくなっちゃった・・・。
観劇日:2014.3.27
小屋: 錦糸町・すみだパークスタジオ(倉)
木戸銭:4200円
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