【劇】 BACK STAGE (東宝)
作・演出は池田鉄洋。サラリーマンNEOや、TRICKで見かける、何とも頼りなそうなキャラのおっさん。この芝居では「演出家」としても登場してくる。
「ここシアタークリエでは人気女優と人気俳優がアメリカ大統領夫妻を演じる二人芝居が上演中。
二人の役者の熱愛疑惑も手伝い連日満員御礼だが、実は犬猿の仲の2人は陰で互いの悪口を言い合っている。
その上、二人とも大のワガママで、裏方スタッフはいつもいつも振り回されっぱなし。
本当に気苦労の絶えない日々を送っていた。
そんな公演中のある日、主演女優に突然異変が!
まわりは、いつもの気まぐれだと思いきや、何かに取りつかれたとしか思えないようなアドリブの連続で、
舞台上もその裏もてんやわんやの大騒ぎ。
その異変が実は公演どころか劇場の、そしてナント!地球の危機への序章だった!
舞台進行とお客様、いやいや地球を守るため、持てるスキルと勇気を胸に、裏方スタッフ達が、いざ立ち上がる!」(公演HPより)
この人気女優が鈴木砂羽さん、人気俳優が近江谷太朗さんですわ。あとのキャストには、若いイケメンさんもいて客席にセーラー服姿もちらほらするくらい、若い女性で「満員御礼」。
主演は舞台監督役の相場裕樹さん。どこかで見たなぁ・・・、と後で調べたら、もともとは、テニスの王子様・戦隊モノ系の人らしいが、なんと戦国鍋TVに天正の少年使節やら、天草四郎で出てたんだって。要は、歌って、踊れて、バカできて・・・、ってことらしい。(いや、『戦国鍋』で判断するのはおかしいだろ>ぢぶん)
劇中劇は、アメリカ人の作ったコメディ、それをやってるうちに、地球が宇宙人に征服しかけるっていう荒唐無稽なストーリー。ただし、宇宙人は、地球人に乗り移った状態でしか登場しない。
舞台上は、回り舞台を使って、劇中劇の2場(ホワイトハウスの執務室とベッドルーム)と、客席奥にある音響卓を表現、上手、下手には紗幕がかけられたブースがあって、それぞれ袖に待機する舞台監督・衣装、演出助手が演技する。芝居の裏方さんの、開演前、上演中の仕事ぶりを見るだけでも楽しいですわ。
そそっかしい宇宙人が、芝居の大統領執務室を本物のホワイトハウスと勘違いして、主演女優に乗り移っちゃったから大騒ぎ。それでも「Show must go on !」 あれやこれやの工夫をしながら、舞台を進行させる舞台監督。宇宙人の仕業とわかり、その宇宙人の弱点が「光」と分かってからは、照明さん(と音響さん)の独擅場。
あり得ないお話なんだけど、笑ってるうちに、舞台に関わる人たちが、いかに舞台を愛しているか、ってのを改めて知らされる文字通り楽屋ものですねぇ。
近江谷太朗のダメ俳優ぶりも楽しかったけど、何といっても鈴木砂羽さんのアイドルのバックダンサー時代から大統領夫人まで、そして、宇宙人憑きになったときの怪演、素晴らしいです。もう、歌って踊れるコメディエンヌですよ。
地方公演もあるとのことで、お勧めしようと思ったら、既に終わってるのね、残念。
観劇日:2014年6月13日
小屋: 日比谷・シアタークリエ
木戸銭:7900円
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