【劇】 『一夢庵風流記 前田慶次』『My Dream TAKARAZUKA』 (宝塚歌劇団)
丁度10年前、当時の職場の上司が宝塚ファンで、連れて行って頂き、初めて宝塚体験、その2週間後にも見て以来。そのときは、東京宝塚劇場だったので、今回は初めての宝塚大劇場です。
10年前の演目が「宝塚歌劇90年」ってことは、当然ながら、今年は「宝塚歌劇100年」なんですなぁ。
街の中は「TAKARADUKA 100」の垂れ幕がそこらじゅうになびいていましたわ。
開演前には、タカラジェンヌ御用達のサンドイッチ屋さん・ルマンのたまごサンドを頂き、その後、劇場から5分ほどのところにある「すみれミュージアム」でお勉強。ここは、宝塚音楽学校の旧校舎で、音楽学校の概要や、これまで100年の公演のチラシなんぞが展示されている。戦時中の演目なんてのは大変興味深いし、戦後のチラシには見知った顔と名前が出てくるので、これまた楽しい。思いのほか時間をとってしまい、開演ギリギリに劇場へ。
今回は雪組公演。
第一部は 『一夢庵風流記 前田慶次』という和物。「日本物の雪組」と言われるそうだから、得意技ということだろうか。
戦国時代・秀吉が天下統一を果たした頃に実在した「天下御免の傾奇者」前田慶次(慶次郎?)をトップスター・壮一帆が演ずる。
武士、町人、忍者、そして馬・・・。秀吉や家康までこれを若き女性たちが演ずるんですよねぇ。(あ、馬は歌舞伎役者さんが『協力』しているみたいです。)
2階席だったこともあり、登場人物の見分けがつかず、ギリギリで駆け込んだため、せっかく買ったプログラムも読めていなかった分、ストーリーがいまいちわからなかった恨みはあるが、慶次とまつの逢瀬なぞ、女性同士と分かっていてもドキドキしましたなぁ。
役的には、「京洛一の傾奇者」を名乗りながらも、慶次にあっさり敗れて子分になる深草重太夫と、慶次を兄の敵とする捨丸がおいしかったなぁ。
劇中「御土居」という言葉と御土居のセットが何度も出てくるのがなぜかうれしかった。
30分の休憩。大劇場内をウロウロと探検。いろいろな役の舞台衣装をつけて、舞台メイクもしてくれる写真館とか、郵便局の出店と特別の消印を押してくれるポストとか、建物の中が夢のよう・・・。
職場へのお土産を買っていたら、30分なんてあっという間。
『My Dream TAKARAZUKA』
第二部のグランド・レビュー。実は、トップスターの壮さんと娘役トップスターの愛加あゆさんは、この公演を最後に退団するのだそうな。
ってことで、ここは彼女たちの宝塚への思いをつづった歌が続くのであります。しかも、宇崎竜童・阿木燿子の作曲作詞なんですって。凄いですねぇ。壮さんが宝塚音楽学校に入学した82期の倍率は実に50倍近かったそうです。そんな中で入団以来19年間頑張って、ここまで上り詰めたのですから感慨もあるでしょうね。
まだ、7月中旬まで宝塚で、そして8月末まであるから、「涙」を見せる場面はなかったけど・・・。
大階段を羽根衣装をつけて降りてくるさまは圧巻でしたね。
うーん、東京公演でもう一度見てみたい気がするなぁ。チケット、取れないんだろうなぁ>東京
観劇日:2014年6月15日
小屋:宝塚・宝塚大劇場
木戸銭:5500円
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