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2014.06.08

【劇】 毒舌と正義 (ワンツーワークス)

70teruhime3月に「流れゆく庭」を見た、社会派?劇団、ワンツーワークスの公演。

前回は、お役所と記者クラブ、そして、洪水直前というシチュエーションでの緊迫したやりとり。
今回は、修学旅行の引率の教師、生徒の不祥事・・・という、やはり危機管理能力を問われる場面でのやりとり。

「ある高校の修学旅行、3日目の夜のホテルの一室。引率の教師たちが集まっている。
どうやらこの旅行中、生徒たちが看過できない問題行動を起こしたようだ。
さて、学校としてはどういった対応を取るべきなのか。
いつもとは勝手の違う場所で始まった緊急の職員会議は思わぬ事態へと転がっていく。」
(劇団HPより)

責任をとりたくない教頭先生、ちょっと病んじゃってる若い先生、とにかくことを荒立てたくない定年前のセンセイ、何でもキッチリしたい先生。やる気が見えない先生、やる気が空回りしている先生、そして、何人かの「正論を吐く先生」。まあ、想像通りではあるんだけど、こうも個性的(ステレオタイプ)の先生が集まったものだ。

舞台には大きめのシングルベッドが2つ。周りをどっしりした椅子が10脚ばかり。

配置転換の無効確認訴訟らしい。法廷での証言風景がプロローグ。

修学旅行のホテルの部屋。最初は、教頭先生の部屋。そこに先生が集まり、修学旅行中の生徒の暴力沙汰をどうするかであーでもない、こーでもない。被害生徒の親に連絡すべきではないか、加害生徒の旅行を中止させるべきではないか、いや、その前に校長に指示を仰がなければ・・・。そんな時間はない、生徒は動揺しているのだから早く情報を・・・。
現実離れしたやりとり・・・と思いつつも、前作の市役所や記者クラブでのやりとりが、とっても現実的だったので「ひょっとして、こんなやりとりって実際にあるのか?」

そこに、冒頭の教師の配置転換の話がからんで、教師同士の微妙な関係が浮かび上がる。

これまた前作と同じなんだけど、全く同じ場所が、あるときは教頭の部屋であり、あるときは花房先生の部屋だったり、鴻巣先生の部屋だったり、はたまた法廷だったり。一度に3室で行われている会話が平行していたり・・・。
観客にもある程度の理解力(ものごとを整理する力)が求められる。

ずっと、いじめられっ子のような気がしていた被害生徒が実は・・・という急展開に、なんとなくホッとして、微妙にホンワカした気持ちで終わりましたわ。

終演後にバックステージツアーありました。ホテルのベッドのサイドボードにある小物が細かく作られてて笑いましたね。REDシアターの舞台裏も観られたし、前作の水の仕組みなんてのも教えて貰えて、お得感倍増!!

(チラシでは、先生方は浴衣にどてらで、日本旅館のイメージだけど、実際にはホテルでベッド。これはチラシを作るときには、「修学旅行なら畳の大部屋だよね。」って、この絵になったものの、実際に役者が動いてみると畳から立ち上がっての芝居は動きにムリがあるし、最近の修学旅行はディズニーランドが多くて、その近辺にはホテルしかない・・・ってことで、設定が変わったのだとか。そんな裏話も楽しい。)

観劇日:2014年6月8日
小屋:赤坂・RED/THEATER
木戸銭:4100円


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