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2014.08.22

幸せの国ブータン (その5)

名産のマツタケが夕食に出てきたが、細く刻んで、油で炒めて・・・。見た目はマイタケのソテー。
かすかにマツタケの香りはするし、美味しくないわけじゃないのですがね。

名物と言えば、ぜんまいだかワラビだか、山菜を、これまたチーズと一緒に炒めたものが度々出てきたが、こいつがビールに合うのね。あく抜きの必要もない、って言ってたけど、あく抜きしてないのにえぐみもなくて、素晴らしいですわ。

【ティンプー~パロ:8月13日】
ブータン4日目、観光も後半戦。午後はパロのゾン見学が入っていたのに、半袖、サンダルで、長袖と靴をスーツケースに入れたまま出発してしまった・・・。

パロまでは、来るときにも通った、比較的快適な道路。もう見飽きたはずの棚田だが、何度見てもいいものはいい。
この区間もそうだが、車内でガイドがとぎれるといろいろ質問する。
ガイドさんはひとつひとつ丁寧に応えてくれる(ただし、たびたび「これは本に書いてあることではなくて、私が感じていることです。」という注釈はつく。)。

「どうしたらお坊さんになれるの? お坊さんになりたいの?」
-お坊さんは結婚しないから、親を継ぐ、というのはない。10歳(早い子だと6歳)で、自分はお坊さんになりたい、と決めて、お寺(に併設されている学校)に入り、お経、踊り、仏像彫刻・絵画など、幅広く、勉強する。卒業すると瞑想にはいる。1年間、3年間、5年間、瞑想して、お坊さんになる。お坊さんは尊敬されている。

「ブータンの人は貯金するの? 宝くじってある?」
- ブータン人は、今が大事。明日はどうなるかわからない。お金を貯めても死んだら(虫に生まれ変わってしまうので)、あの世に持っていけないし、現世で強欲にすると天国にもいけない。だから貯金はしない。宝くじもない。

「ブータン人の結婚は?」
-ブータン人の99%は恋愛結婚。今の国王もそうだけど、ピクニックに行って、相手を見つけることが多い。
ピクニックとは言っても、お弁当を持って、少し離れたお寺にお参りに行く。
昔は、ツェチェ(お祭り)のときに仲良くなることが多かった。日本もそうでしょ? 4代国王はツェチェのときに見初めて、姉妹4人と結婚した。

「ブータン人って、幸せなの?」
-ブータンの国には4つの原則がある。国家が良く管理すること、自然環境を保護すること、宗教を大切にすること、経済を発展させること。これらは、総てを満たさなければいけない。自動車工場を作って経済を発展させようとしても、クルマが増えて自然環境が破壊されてしまうようでは、工場建設は許可されない。(「で、幸せは??」という再質問はできる雰囲気にはなかった。)

などなど・・・。8時半ティンプー発、1時間15分ほどで最初の見学地、「西岡メモリアル博物館」へ。
丁度50年前、当時のODA「コロンボプラン」でブータンに派遣され農業指導を行った西岡京治さんを記念した博物館。この6月に農業機械化センターの一角にできたばかり。

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大阪の毎日放送が作ったらしい、昭和43年ごろのテレビ番組を16ミリフィルムにコピーしたものを映写してくれた。まあ、50年前、相当苦労して、まずは大根から始めたらしい。

大根、アスパラガスと、ブータンの気候に合うように品種改良した作物40種類。機械化を進めたり苦労したみたい。
2年のはずが、延長に次ぐ延長で結局28年、最後は民間人として最高の称号「ダショー」ってのをもらったそうな。日本でいえば公爵みたいなものかなぁ。59歳で、ブータンで亡くなったそうな。

つい最近もNHKが彼のドキュメンタリーを作っていたそうだが、最後の最後で未亡人からダメが出て、お蔵入りしたとかしないとか。

ここから、少し離れた小高い丘の種苗センター脇にある「西岡チョルテン」へ。

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日本でもあまり知られていない人を、ブータンの人がずっと覚えてくれているって、嬉しいなぁ。
ここからは、彼が指導した、田圃やリンゴ畑が一望できる。

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この後、パロ空港を横目で見ながら、民家訪問。

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こっちの農村で気付くのは、とにかく家がでかいってこと。
国民の7割が農業で暮らしているそうだが、その人たちはみんなこんなに大きな家に住んでれば幸せだろうな。

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実際には1階には牛を飼い、また、最上階は壁が無く、風通し良くできており、穀物の乾燥ほか、物置代わり。
しかも大家族制だから、必ずしも一人あたりの床面積は広くないかもしれない。

別棟になっている、牛舎と石焼風呂を覗いて、弓矢体験(オイラの放った矢はトマト栽培のビニールハウスに突き刺さった・・・)してから、ようやく建物の中へ。昔のお城みたいに階段は急。

板の間の居間に通されて、この家族のおかあさんからバター茶がふるまわれる。
そういや、名物らしいとものの本にはあるが初めて飲んだ。塩味でいける。

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その後、これまた自家製のアラという酒がふるまわれる。米にイーストを入れて醗酵させながら数か月置き、蒸留したお酒。17~8%とのこと。蒸留してから保存するのではなく、醗酵期間を長く置くのはなぜだろう。菌が生きている方が傷まないということか。

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竹の筒から頂いたその味は少々酸味のあるマオタイに似た感じかな。
奥さんが妊娠すると、この酒を仕込み、出産したら蒸留して、祝いの客にふるまう習慣があるとか。

家の中を見せてもらったが、とにかく仏間が立派。節目節目には親戚が集まり、お坊さんを読んでお祀りするので、広くなければいけないそうな。

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午前中、盛りだくさん。すきっ腹にアラのおかわりまでさせられて、ようやく昼ごはん。
西岡さんがこの国に広めた日本風の大根と、豚の乾し肉を煮込んだパクシャパを頂く。

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皿の右上がパクシャパ。まあ、想像通りの味。悪くない。

午後のゾン見学に備え、バスからスーツケースを下して、長袖に靴にかえる。
ホテルの前には怪しげな草が生えていた。こういうのが自生しているのだそうだが、そもそもタバコも喫わないブータンの人には興味がないんだろうなぁ。

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午後の一つ目は国立博物館。
パロゾンの上にある見張り台を博物館に利用している。円形の建物は珍しい。

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ブータン唯一の国立博物館ということで、期待もしたが、ほとんど記憶にない。午前中のアラ2杯が効いているとも思えない。
ガイドさんが熱心に説明していたのは、お祭りの仮面舞踏の仮面、熱帯低地から高地までに生息するいろいろな動物のはく製・・・くらいかなぁ。後は何があったのだろう。

この建物は、もともと見張り台だっただけに、ここから見下ろすパロ・ゾンとパロの町の景色は素晴らしかった。

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パロゾンは映画「リトルブッダ」のロケ地にもなったそうです。とはいっても、その映画を観ていないので何とも言えないのですがね。ここにも「4人友達」ほか、天国と地獄の絵とか、きれいな絵があった。3つ尋ねたゾンの中では、ここが一番落ち着いてるかな。

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ゾン内の寺院の入口で紐を売っている若いお坊さん、デスクの下で何やらゴソゴソ。靴を履くついでに裏に回ると、携帯電話をいじってた・・・。うーん、大丈夫か? きっと、ありがたいお経を見ていたんだろうな。

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プナカのゾンの橋もよかったが、パロ・ゾンの橋も趣きがあって、いい感じ。

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丁度下校時刻だったようで、子供たちが多数いて、カメラを指さして「いい?」と尋ねると、お澄ましする子、ポーズをとる子、大はしゃぎする子・・・。

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この7歳の女の子とは、英語で意思疎通が可能。大したものだよなぁ。

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ポラロイドだったら、写真を渡せるんだけどねぇ・・・。(20数年前、スリ・ランカでそれをやって、写真争奪の大騒ぎになったことがある。)

ってことで、パロの観光も終わり、街で自由時間。ようやく、ウィスキーとラム酒をゲット(2本で260ヌルタム、安っ!)、Tシャツやら何やらをゲットして宿へ。

この宿がリゾート感たっぷり。川が見渡せるのはこれまでの2つのホテルと一緒だけど、部屋の前のバルコニーに椅子が置かれていて、しかもオイラの部屋は番犬付き(笑)

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2頭とも、左の耳が不自然に切れているのは、野良犬に狂犬病の予防接種をしたしるしなのだそうな。(切れてない犬は、予防接種をした飼い犬か、してない野良犬・・・。判らないじゃん。)

何故かおいらの部屋の前に、この野良犬が陣取ってる。扉を開けると覗きこみはするけど、入ってくる様子はなし、玄関でゴロゴロしている。可愛い。

で、この日の最後のイベントは石焼風呂(ドツォ)。希望者は25ドル(or1200ヌルタム)。もちろん希望。
農家でも見たとおり、木の浴槽が穴の開いた板で仕切られており、水を張った後、2時間以上薪で焼いた石を放り込んでお湯を温めるというもの。(男鹿の「石焼桶鍋」のお風呂版)

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鉄の風呂釜がいらないので、ブータンにはぴったり。西岡さんの映画でも、近所の河原に木の桶を持ち出して、露天で入浴しているシーンがあった。

熱くなったら水を入れ、ぬるくなったら石を追加してもらう(そのため、お兄さんは外で薪に石をくべたまま待機。)

ユーカリらしき葉っぱを散らして、つかったり、涼んだりを繰り返し、芯からポカポカ。

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(写真用に熱してない石を持たせてもらった。お見苦しい点はご容赦。撮影はお兄さん。)

かくして、今回のツアーのメインのタクツァン僧院を翌日に控えて、パワー満点で眠りについたとさ。

(その6に続く)

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