【劇】 火のようにさみしい姉がいて (シス・カンパニー)
大竹しのぶは「抜け目ない未亡人」、宮沢りえは「MIWA」とお馴染みなのだが、段田安則はいつから見てないんだろう。3人のつながりと言えば「野田秀樹」・・・。
「開演を数分後に控えた、とある劇場の楽屋。化粧前の鏡の前で、主演俳優(段田安則)がセリフを返しながら出番を待っている。しかし、男の目は鏡の奥の別世界を見ているかのようだ。
そこに、男の妻(宮沢りえ)が入ってくる。精神的に疲れ切った男と妻の会話は、何やら現実と芝居の世界が混同し、 どちらがどう合わせているのかはわからないほどだ。
仕事にも人生にも行き詰まった夫婦は "転地療養"と称し、20年ぶりに日本海に面した男の雪国の故郷に旅立った。
到着後、実家に向かうバス停を尋ねるために立ち寄った理髪店には誰もいない・・・。
誰もいない理髪店の鏡の前で、男は誤って、鏡の前にあった髭剃り用のシャボンのカップを割ってしまう。
次の瞬間、理髪店の女主人(大竹しのぶ)や、得体の知れぬ客たちが次々に現れて、本気なのか演技なのかわからないほどの脅迫的な言葉で2人を取り囲む。そうこうするうちに、どんどん男の過去に強引に入り込んできて・・・・。
鏡の前で、今、語られている男の過去は現実なのか、虚構なのか?
鏡に映された姿の何が本当で何がウソなのか・・・?
判然としなくなった妻は、真実を追求しようと敢然と立ち向かうのだが・・・・。 」(シスカンパニーWEBサイトから)
主演俳優はどうも病んじゃってるんですよねぇ。それに、女主人が話をあわせるわけ。で、どんでん返しがあって、なんかシュールなやり取り、シェークスピアのセリフ・・・。いやはや、難解、重い、救いようがない・・・。
しまった、清水邦夫だった。
観劇日:2014年9月8日
小屋: 渋谷・シアターコクーン
木戸銭:9500円
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