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2014.11.07

【劇】 梅沢富美男劇団全国公演 (梅沢富美男劇団)

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言わずと知れた大衆演劇です。「下町の玉三郎」と言われた梅沢富美男。女形のイメージが強いけど、芝居では男の三枚目が多くて、踊りが女形、ってことのようです。お兄さんの武生さんが体調が思わしくないため、座長を引き継いだそうです。(お兄さんは「後見人」として特別出演)

ってことで、梅沢劇団、初見。住吉のティアラこうとう。江東区と梅沢劇団はゆかりがあるそうな。(兄弟の父親が、かつて小屋を作ったのが江東区だとか。) さすがに、客席は年配の人が目立つ。おいらが若いくらいか。

第一部:明朗人情時代劇 (50分)
(10分休憩)
第二部:梅沢富美男オンステージ (30分)
(20分(ってことだったけど、実際には30分近く)休憩)
第三部:華の舞踊絵巻バラエティショー (30分)

の三部構成。(時間はおおよそ。)

第一部は、大店のわがまま娘が、父から預かった五両を片思いの寺子屋の先生に貸してしまい、女中に盗みの濡れ衣を着せる。女中の兄(富美男)が妹をかばって罪をかぶる。
大店の主人、身寄りのなくなり我が子同然の育てた旧友の兄妹がそんなことをする訳は、と疑いつつも、娘の讒言に「1年で五両を作ってくれば汚名を晴らしてやる。」との条件を出す。
そして、一年後・・・。まあ、なんとも分かり易いお話。最後は一人も悪い人はいなくなるのがいいところ。
富美男、定職にも就かずばくち三昧の役から、1年、佐渡金山で働いて真人間になって戻ってくる、でもどこか抜けてる三の線をおおらかに演じてました。

第二部。「夢芝居」から始まる歌とトークの30分。
1曲終わったら、最前列中央の女性のお客さんが仁王立ち。「あれ? 何だ?? ヤバい人か???」とドキドキ。下手からは黒子もササッと出てくる。と、富美男、慌てず騒がず、件の女性に近づく・・・、と、プレゼントが手渡される。次から次へと、舞台下に駆け寄る贔屓筋。受け取ったプレゼントは黒子が袖へ(笑)

多少、政治の話なんかもして「あんなのだったら、私の方がよっぽど役に立つ」みたいな発言もあったけど「すわっ、富美男、政界進出か?」にならないのは人柄なんでしょうな。

リリースしたばかりの「白神恋歌」。「2番まで歌います。何故、二番かと言うと、そこまでしか覚えていないので。」

バンドが始まり、歌うのか、と思うと、演奏ストップ。最前列で、ペンライト(のもっと派手な奴)を振る3人。「ありがとうございます。でも、この広い会場に三本だけ?」 気を取り直して、TAKE2、また演奏ストップ。後ろの方で2本増えてる。「あそこでも・・・。出すんなら、最初から出しなさい。」

既にオリジナル曲178曲もあるんだそうです。その中から「秋蛍」、「昼顔」、「劇場」。おいらは、最後の劇場って歌が気に入りました。
最後は黒子さんと富美男グッズのお知らせ。「これからの時間はトイレタイムじゃないですよ。お土産買ってってね。」

第三部。華やかな花魁道中からの舞踊ショー。あの還暦過ぎたおっさんが、妖艶な傾城に。第一幕の三枚目と、この姿のギャップが受けるんでしょうね、富美男さん。舞踊ショーなので少々気を抜いて観ていたら「花魁、そりゃあ、ちっと、そでなかろうぜ・・・」のせりふ。そうか、「籠釣瓶花街酔醒」だったか。その後、バッタバッタと切り結び・・・。
舞台は一転、真っ白。「昭和枯れすすき」に合わせて、武生と富美男の心中もの。覚悟を決め、手を合わせる富美男に心で詫びて刃を向ける武生、でも切れない・・・・。いや、うかつにもウルっと来ちゃいました。

いやぁ、人気の訳も分かりますわ。

観劇日:2014年11月7日
小屋  :住吉・ティアラこうとう
木戸銭:6000円


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