【劇】 陰陽師 安倍晴明 ー最終決戦ー (月蝕歌劇団)
「月蝕歌劇団」、おいらが学生の頃は、流山児さんの演劇団の演目だったはず。それが、いつのまにか劇団になり、今年で三十周年だそうな。
遊眠社よりは少しだけ遅いのだろうか、同じ小劇場でも何となくおどろおどろしいイメージ(だって、寺山修司だし、ポスターも独特だし)もあって、みないままに、ここまで来ちゃいました。
たまたま、どこかの飲み屋にぶら下がってたチラシで30周年の公演が学芸大学の千本桜ホールであることを知り、ここなら終演後のお楽しみも決まってるので、足を運ぶことに。スケジュール的に、千秋楽の観劇となりました。
全席自由で整理番号順の入場。開場時間ちょっと前に行ったら、整理番号は13番。
ただし、白の札、黄色の札があり(友の会とか、既に払込み済みの人?)、おいらの赤い札(当日精算、当日券)は最後。結局20番目くらいの入場。ところが入ってみると、殆どの席は名前がかかれている招待席扱い。
空いてるのは前の方の桟敷くらい。そっか、それで自由席なのに並んでなかったのか。
しばらくすると、浴衣?姿の女優さんがふたり。「月蝕歌劇団名物・おみくじでーーす。」 出演者の手書きのおみくじが1つ200円(アラレ付)、大凶、凶が出たら稽古場の生写真プレゼント。
資金集めなんですかねぇ。1000円札出して、5枚引く人も大勢いましたわ。女優さんの軽妙なやりとりが面白かったのでおいらも一枚。「大吉」でした。今年初の大吉なのに、何か嬉しくない。
開場時間は携帯で時間見ながら秒単位でやってた(18:30開場が5分押しになったのに、何故そこで秒単位?)のに、開演は、何かダラダラ。
19時5分過ぎに入ってきた兄ちゃんのために、本来花道であるところに椅子を置かれたもんだから、客席最前列中央にでっかい障害物が・・・。真後ろの(本来花道かぶりつきの)女性なんか、背中しか見えなかったんじゃないの? おいらも、舞台のど真ん中が見切れちゃうのよ。早く小屋に足を運んだやつがバカを見る客入れって、どんなもんよ。そこしか席がないならともかく、他にも空席はあったんだから・・・。もう、この点だけで、三十年の想いもぶっとび、テンションだだ下がり。
さて、気を取り直し・・・。
「平安期、陰陽師安倍晴明と芦屋道満の血みどろの戦いが
そして、復讐のために芦屋道満は・・・
9.11を予見した恐るべき作品。
そして、事態は、それをも超える展開となる。
封印された高取英の代表作品を再演!」(劇団WEBサイトより)
いや、これじゃ、何かわからないでしょ・・・(笑)
唐留学中に留守宅の妻を、かつての宿敵で今は弟子となった道満に寝取られた晴明が、時空を超えて復讐するというストーリー。一旦は奸計により道満に殺された晴明。だけど、埋葬された肉片から蘇る。
一方の道満は、世界征服を望む軍人に、1000年以上後の世に呼び出され、何かよく判らないけど手を貸す。
そこにはエジソンが鉄腕アトムを作ってるがなぜか失敗。車いすに乗った少年・カリガリ博士が、少年少女をアンドロイドに改造して、戦争を勝利に導く。
いや、ますます判りません。
晴明の母親がキツネだったとか、妻は実は不貞を働いておらず、自害したところを道満が甦らせて娶ってしまったとか・・・。
平安時代のお話かと思えば、近未来の第二次日米戦争勃発を目論む軍人、何故か、エジソンに鉄腕アトム、そしてカリガリ博士は異星人・・・。
時空を行き来するのかと思えば、クローン技術で過去の人物を現代に再生しているようでもあり、死んでも蘇っちゃうんだから、何でもありの世界。
陰陽師が肉片から人を甦らせる、クローン技術で過去の人物を再生する、アンドロイド技術で人造人間をつくる、さらに、「陰陽師は『男女、親子の情』を捨てろ」と言われているのに、心を持たなかった鉄腕アトムに晴明が心を与えたり。いろんなエピソードが絡み合うんだけどど、回収されてるんだろうか・・・。
異星人が、地球をけだものと機械だけの星にしようとしているのは、今の地球の行く末を暗示してるのだろうか
その辺の細かいことはよく判らず。
遊眠社時代の野田の芝居もあっちゃこっちゃ行って大変だったけど、この日のお芝居はさらに大変でしたね。
# 三原順子の八紘一宇まで出てきちゃったよ・・・
安倍晴明を演じた女優さんは、キリっとしてて、魅力的でしたねぇ。
観劇日:2015年3月24日(火)ソワレ
小 屋: 学芸大学・千本桜ホール
木戸銭:3800円
(2015-10)
« 本日の手作り弁当(3/25) | トップページ | 【劇】 神様はじめました THE MUSICAL♪ »
コメント