【劇】 神様はじめました THE MUSICAL♪
「花とゆめ」という少女漫画雑誌に2008年から連載されている「神様はじめました」。2012年・2014年にはテレビアニメになり、今回、満を持しての舞台化ってことらしいです。
池袋プレイハウスの8割は若い女性。マンガ・アニメのファンも多いのだろうし、ロビーの花かごを見ると役者さんご贔屓の客も多いのだろうなぁ。
「父親が家出して、若い身空でホームレスとなってしまった女子高生・桃園奈々生。困っている奈々生の前に「私の家を譲りましょう」という怪しい男が現れる。
男の正体は、土地神ミカゲ。奈々生は家(=廃神社)と引き換えに神様の仕事を任されてしまい…!? しかも社には、性格最悪で凶暴な妖狐・巴衛が神使として居座っていた。
社の精である鬼切と虎徹に励まされながら社の仕事をこなす奈々生に、巴衛はいつも悪口ばかり。ある日奈々生は鬼切から「神使の契約を結べば、巴衛が絶対服従する」という話を聞く。喜びいさんで契約方法をきくと「口づけ」だって…?
「冗談じゃない! 巴衛とキスするぐらいなら出て行ってやる!!」 奈々生の明日は果たして!?」(公演WEBサイトより)
ストーリーは簡単。その後、あやかしの世界で「だらだら、だらだら」している巴衛を探しに行った奈々生が、鬼婆軍団に食べられそうになる。スーパーアイドルの鞍馬(=烏天狗)や鬼切・虎徹に助けられ、そして最後は巴衛がかっこいいところ見せて、奈々生も土地神を続けることを誓う。
あはは、これが神社じゃなくて、つぶれかけた蕎麦屋で、土地神じゃなくて料理人、烏天狗や妖狐じゃなくて、古くからの従業員や常連さん・・・ってのなら、そこらじゅうに転がってますな。よしもと新喜劇やら、志村けんの番組やら。
それが、神様になるから凄いんだなぁ。
ミュージカルなんだけど、歌は鳴神姫の役者さんを除いて、歌詞がよく聞き取れなくて残念。でも、お芝居はしっかりしてるし、ダンスや殺陣はきれいだったし、迫力ありましたねぇ。
後半のかなりの部分を割いた、鬼婆軍団との戦いも、真剣なようで、コミカル、さらには、殺陣の途中で、急に普通の会話がはいるたびに、鬼婆が「何もしないで待ってるの辛いんだから」と何度もツッコミを入れるのがツボ。
どの役の役者さんもとっても魅力的でしたが、おいら的にはやはり、奈々生ちゃんの芯の強い健気さかな。鬼婆をおんぶして歩くシーンもなかなかの力技だったけど、全く危なげなく・・・。その鬼婆も良かったっす。
席の両側が若い女性でしたが、彼女たちも、いい感じで声を上げて笑ってました。奈々生が巴衛にキスしちゃうシーン、結構しっかりとやってたけど、悲鳴が上がる訳でもなく。マンガ・アニメで、皆さん知ってるのね。おじさん、ガン見しちゃった。
感動した、とか、考えさせられた・・・ってなことが全くない、とにかく、楽しくて面白い、安心して見ていられるお芝居でしたわ。
観劇日:2015年3月25日(水)ソワレ
小 屋: 池袋・東京芸術劇場プレイハウス
木戸銭:6500円
(2015-11)
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